バロナ湿地生態保護区で ボランティア活動
海岸に面したマリナデルレイ・Marina Del Reyとプラヤデルレイ・Playa Del Reyとの間に、バロナ湿地生態保護区・Ballona Wetlands Ecological Reserveがあります。
ここは、カリフォルニア州が所有し、魚類野生生物局が管理している保護区です。
ロサンゼルスという都会の隙間にあるこの保護区は、ロサンゼルス最後の海岸湿地生態保護区として、地域の人たちにより保護活動が行われています。
現在、環境破壊により、残された保護区は577エーカーのみになりました。
この湿地に住む野鳥や野生小動物の生息地として 保護されている場所ですが、週末にはハイキングツアーやバードウォッチングツアー、環境保護運動などが開催されています。
ツアー
ホームページのイベントカレンダーの日程を見て予約します。
参加費は無料ですが、管理・維持のため1人$5の募金をお願いしています。
主なツアーは、
・初心者向けバードウォッチングツアー
・淡水湿地ツアー
・塩水湿地ツアー
・写真家のためのツアー(初心者可)
また、季節により イベントやサマースクールなども開催されています。
BEGINNER BIRDING TOUR
知識豊富な鳥の専門家とガイドの案内で、この湿地に訪れる野鳥について詳しく学べる 初心者のためのバードウォッチングツアーです。
バロナ湿地生態保護区では、250種類以上もの渡り鳥や、常駐の野鳥が生息しています。
双眼鏡と水筒を持って、淡水湿地をゆっくりと散策しながら、さまざまな鳥に出会えるバードウォッチング初心者のための癒しのツアーです。
駐車場:Ballona Discovery Park近く、プラヤビスタ小学校の前にある駐車場を使用
公園住所:13110 Bluff Creek Drive, Los Angeles
集合場所:Ballona Discovery Park 入口にある長方形のブロンズ像前
FRESHWATER MARSH TOUR
淡水湿地の浅い水域には、草やシダなどの緑の植物が茂っています。ゆっくりと植物を鑑賞し、優雅に飛ぶ鳥たちを観察します。また、昆虫や爬虫類を発見することができるのも楽しみの1つです。
駐車場:Ballona Discovery Parkの近く、プラヤビスタ小学校の前にある駐車場を使用
公園住所:13110 Bluff Creek Drive, Los Angeles
集合場所:Ballona Discovery Park 入口にある長方形のブロンズ像前
SALTWATER MARSH TOUR
現在、SaltWater Marshは一般公開は禁止されていますが、このツアーに参加することで、ロサンゼルス最後の海岸湿地をを訪れることができます。
塩水湿地は塩分に対して耐性のある特定の植物が生息、潮の満ち引きによって塩分濃度が変化する環境に適応しています。
専門ガイドから、バロナ湿地生態保護区の歴史と生態について、詳しく学べる貴重なツアーになっています。
駐車場:Gordon’s Marketの裏にある舗装されていない土の駐車場使用。
駐車場住所:303 Culver Blvd. Playa del Rey
集合場所:土の駐車場奥にあるゲート前
ボランティア活動
アメリカでは、社会貢献の一環としてボランティア活動が盛んなため、毎回ボランティアの予約が取れにくいほど多くの人が集まります。ボランティア活動によって必要な人数が変わりますが、大体20人から40人のボランティアが参加します。
ボランティアの活動時間が、高校卒業単位のひとつになっている高校もあり、また、大学進学のためにボランティア活動履歴が必要な学生も多く集まります。
小学生や中学生でも、良い成績を保持するだけでなく、ボランティアの社会活動を通して学ぶことが必要と考える親も多くいます。
デートで楽しそうに参加している恋人同士、日本なら病院で待ち合わせしておしゃべりしていそうなご年配の方々まで、参加者はさまざまです。
地域社会に貢献することに抵抗を感じることなく、いつでも自由にボランティアができる場所が常にあるのは、アメリカの良い取り組みだと思います。
駐車場:どのボランティアも、Gordon’s Marketの裏にある舗装されていない土の駐車場使用。
駐車場住所:303 Culver Blvd. Playa del Rey
集合場所:土の駐車場奥にあるゲート前
BALLONA CREEK CLEANUP
簡単に言うと、川辺のゴミ拾いです。
雨や風により街の排水溝に落ちた大量のゴミが、Ballona Creek・バロナ クリーク へ流れ出てきます。
ゴミを拾っても拾っても、ゴミがなくなることはないため、生態系を守るために毎月の清掃がとても重要になってきます。
ごみだけでなく、鳥の死骸や小動物の骨を見つけたりもします。それをボランティアリーダーやガイドの方に報告する子供達は、ちょっとした冒険気分。見かけたトカゲの種類や鳥の種類を教えてくれたりもするので、ボランティアを通した課外授業のようです。
清掃終了後は、15分ほどの湿地ツアーに参加でき 癒されます。
COMMUNITY HABITAT RESTORATION
外来種の侵略により、生態系が壊されつつあります。
外来種アイスプラントは、高速道路の環境のために 南アフリカから持ち込まれ 植えられていました。
アイスプラントは、高速道路の斜面を覆うことで 景観を美しくしながら、根を張ることで 土の強度を保ち土壌を安定させています。
さらに、乾燥に強く水分をほとんど必要としないため、雨の降らないロサンゼルスの天候に適していました。
そんなアイスプラントも、バロナ湿地区域では生態系を脅かす危険な存在となるため、在来の固有種維持のために、アイスプラントを引き抜く作業をします。
はじめは楽しいこの草むしり作業も、30分もすると、アイスプラントの重さに苦戦してきます。腰も手も痛くなりますし、少しゴミ袋に詰めただけでどっしりと重くなり、それを回収コンテナまで運ぶ体力もどんどん奪っていきます。
前を見ると、遥か遠くまで緑のじゅうたんが広がっています。。。
若い人手が本当に必要な作業だと実感しました。
かなり面白い体験だと思うので、ぜひ一度参加してみてください。
こちらも肉体労働終了後は、15分ほどの湿地ツアーに参加して癒されてください。
行く前に知っておきたい
・ツアーもボランティアも、カレンダーから要予約。
・参加費は無料ですが、最低1人$5の募金が望ましいです。
・Waverは1年有効。
・7歳以上が好ましく、16歳以下は保護者の同伴が必要。
・ツアーやボランティア中は、お手洗いが入口にしかないので、先に済ませておきましょう。
・ツアーによって、駐車場と集合場所が変わるので注意。
・ツアーやボランティアは、時間になると出発し 入口ゲートを閉めてしまうため、集合時間に遅れないように。
・服装は、スニーカー・長ズボン・帽子 は必ず着用。
・持ち物は、指に分厚いゴムが付いた手袋(ボランティア用)・水筒・飴などのおやつ・日焼け止め・双眼鏡
・ボランティア時間を集めている人は、紙のボランティアシートを忘れずに。
太陽の下で体も動かせ、社会に貢献でき、新しい発見もある、地球にちょっと優しくなれたこの経験は、是非親子で体験していただきたいと思いました。
夏休みには、ネイチャーキャンプも週単位で受付しているようです。
バードウォッチングなら、ファミリーキャンプもおすすめです。
こちらにもお立ち寄りいただけると嬉しいです。