G-2R81EMK0X1
アメリカで遊ぼう

ブライスキャニオン 国立公園で、13度目のジュニアレンジャーになる。

ブライスキャニオンの雪景色
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ブライスキャニオン 国立公園で、13度目のジュニアレンジャーになる。

アメリカ ユタ州にあるブライスキャニオン (Bryce Canyon) はアメリカの国立公園(National Park)です。
子連れでも楽しめる 息をのむほど美しいブライスキャニオン国立公園を、ジュニアレンジャー参加方法や恐ろしい体験談と共にご紹介します。

ジュニアレンジャー プログラムとは?

子供が国立公園を楽しむ方法があります。
それは、4歳から参加できるジュニアレンジャー プログラム (Jr. Ranger Program)に参加すること。

国立公園は、大人には癒しの場所ですが、子供にとっては飽きてくる景色かもしれません。ただ歩いて景色を見るだけでなく、子供の自然への知識が深まり、国立公園へ行くのが楽しみになるアクティビティが、この国立公園ジュニアレンジャープログラムです。

子供がパークレンジャーから、野生動物や植物のことを教えてもらったり、イベントに参加したり、アクティビティブックに書き込むことでパークレンジャーの一員として認定され、レンジャーと同じレンジャーバッジを身に付けることができるのです。

このジュニアレンジャーバッジは、国立公園の一生忘れられない思い出になります。

ジュニアレンジャーバッジ

アクセス

カリフォルニア州ロサンゼルスから、ユタ州のブライスキャニオンまでは車で9時間ほどですが、途中ランチやお手洗い休憩などで11時間近くかかりました。
出発したのは、11月末のサンクスギビング連休です。

宿泊施設

ブライスキャニオンビジターセンターに近いBest Western Ruby’s Innは、朝食付きのお手軽宿泊施設というだけでなく、レストラン・コンビニ・お土産店も併設されている最強宿です。

ベストウエスタンプラスホテル

通常ベストウエスタン(Best Western)系列のホテルは、宿泊代に朝食が含まれています。こちらでは、併設されているレストランで朝食ビュッフェを頂くことができます。
ここはウエイターがいるので、食事は無料でもチップは人数x最低2ドルくらい置きましょう。

ブライスキャニオン ビジターセンター・Bryce Canyon Visitor Center

宿から車で5分ほどで、ブライスキャニオン入口に到着です。夏は宿のすぐ目の前からシャトルバスも出るようです。

ここで、国立公園入場料$35を払います。
小学4年生が乗っていれば、無料になるお得な情報はこちらのブログを参照になさってください。

4th grade pass
4th graders! 小学四年生は無料で国立公園へ行って、ジュニアレンジャーになろう!アメリカの小学4年生は、国立公園無料パスを申請することができます。4年生の間の1年間有効です。写真付きで、申請の仕方と使い方、注意事項をお伝えします。また、この機会にジュニアレンジャーにもなって、国立公園のバッジをコレクションしてみましょう。...

貰ったレシートは1週間有効ですので、車のダッシュボードに飛ばされないように貼り付けておきましょう。マスキングテープを車の中に常備していると、いろいろな用途に使えるので便利です。

入口を抜けてすぐ右にビジターセンターへ入る小道があります。天候や道路事情、おすすめポイントなどのいろいろな情報を得るだけでなく、ちょっとした使い勝手の良いものが手に入りますので、必ず寄ることをお勧めします。

国立公園パスポート帳に、スタンプを集めるのも記念になります。
パスポート帳とステッカーはビジターセンターのお土産店で購入できますし、スタンプもビジターセンター内に置いてあります。押す前に、日付が今日の日付に変更してあるか確認してから押しましょう。

ビジターセンターで売られているTシャツなどは、街のお土産屋さんで購入するより安くて質が良く、良いデザインが豊富です。

ジュニアレンジャープログラム

ビジターセンターにいるパークレンジャーに、ジュニアレンジャープログラムに参加する意思を伝えて、アクティビティブックを受け取ります。

ジュニアレンジャーアクティビティブック

ここでは、以下の2つが必須項目です。

アクティビティブック項目を年齢の数だけ終わらせる。小さい子は緑マークのページが簡単。
プログラム参加パークレンジャープログラムに参加 映画鑑賞 ミュージアムを訪れる どれか1つ参加必須。
 鉛筆だけでなく色鉛筆があると、子供は絵を描きやすいです。


①と②を終えたら、再びパークレンジャーの所へ行き、パークレンジャーからのいくつかの質問に答えて、レンジャー誓いの言葉を復唱したら、レンジャーと同じバッジが貰えます。

パークレンジャーにトレイルについて尋ねると、「ここサンセットポイントからのトレイルがいいよ」と、特に注意事項もなく地図に丸をつけられ終了しました。
簡単なトレイルなんだなとあっさり納得してしまったこの一瞬の判断が、私達を一生忘れられない長い地獄の旅へと導くことになってしまいました。

ナバホ ループ トレイル・Navajo Loop Trail

1時間半から2時間ほどの簡単めの中級トレイルらしいので、おやつと水筒1本ずつ持って歩き始めました。

サンセットポイントから坂を下って行くと、絶景がすぐに現れます。あまりの美しさに写真を何枚も撮りながら、楽しく軽やかに下って行きました。

ブライスキャニオンの綺麗な景色

少し進むと、帰りが不安になりそうな長い長い坂道が見えてきました。でもそんなことが気にならなくなるほど、もっとこの景色を堪能したい衝動に駆られます。

フゥドゥ(HooDoo)と呼ばれる細い岩の間に入って行けるのは楽しく、美しい景色を中から堪能できます。

ナバホループトレイル入口から歩き始めたのに、冬季はナバホループトレイルは閉まっていると書いてあった違和感を感じながら、地図の確認を怠り、前を歩いている人に付いて行ってしまいました。

ピカブー ループ トレイル・Peekaboo Loop Trail

前の人に付いてどんどん進んで行き、ピカブートレイルに入りました。

ここが地獄への入口でした。激しい登り下りが幾度もあり、歩いても歩いても1周できません。絶景ですが、かなり辛いです。
しかも、日陰部分は雪が凍っていて横の崖へ滑りそうになり、スノーブーツを履いていても普通には歩けず足への負担が増えました。水筒の水も心細くなり、へとへとに疲れた2時間半、目の前に現れた看板はちょうど半分の折り返し地点を示していました。

ブライスキャニオンの過酷な雪道

中級2時間トレイルを歩いてたはずが、かなり厳しいコーストレイルに入ってしまっていました。
もう限界だと言うのに、さらにもう2時間半このキツい登り下りを歩き続けないといけないのかと絶望に襲われました。
写真を撮る気力もなくなり、景色を見る余裕もなくなってきてしまいました。
まだ、こんな坂を下るということは、またどこかで登るという近い未来…。

ブライスキャニオンの過酷なトレイル

黙々と足を運び続けます。
11月で気温は高くありませんが、乾燥しているので喉が渇くのに、水筒の水はほとんど残っておらず、不安でいっぱいになってきました。
ナバホループトレイルが閉まっているから、ピカブ―ループトレイルに行くんだな…と軽く考え、ピカブ―ループトレイルに入る前に、どのくらいの距離なのかを確認しなかったミスです。

ブライスキャニオンのトレイル

あちこちの国立公園のトレイルを堪能し、慣れているはずなのに、激しい上り坂を何度も超え為、普段ジムで鍛えている中1君父まで膝をやられた様子。私たち老夫婦は限界を越え、最後は10歩登って10秒休憩を繰り返すはめになりました。
ちなみに、中1君は最初から最後まで元気で、手を引いたり荷物を持ってくれたりして、親は感無量。
結果6時間近く歩き、なんとか日が暮れる前に戻れました。

スマホの万歩計を見ると、8.3マイル(= 13.4キロ)と出ていました。
高低差のかなり激しい山道をこんなに歩いたなんて、一生忘れない思い出ですし、次回どこへ行っても楽なトレイルだと感じることでしょう。
そして、水筒はどんな簡単なトレイルでも予備を持ち歩き、地図は分かれ道で必ず確認することを胸に誓いました。

このピカブ―トレイルのちょうど真ん中あたりに、お手洗いがありましたが閉まっていました。そのため、6時間近くもの間、1度もお手洗いに行けなかったのもキツかったです。

車で絶景ポイント巡り

車で移動し、駐車場からブライスキャニオンを楽しむこともできます。

まずは、ブライスキャニオン全体を見渡せるブライスポイントへ。

車を降りてすぐ目の前に、この絶景が広がります。
ここから、左へ行くとさらに全体を見渡せる、すこしセリ出たポイントへ行くことができます。舗装された道なので是非行かれることをお勧めします。

また、駐車場から、階段を下りて右へ行くトレイルがあります。どんどん下がっていくので、帰りが大変そうですが、少し降りただけでまた違った絶景が見ることができるので、少し降りてみても楽しいと思います。

ナチュラルブリッジも是非訪れて欲しい場所です。駐車場から下を覗き込んだ途端、鳥肌がたつほど綺麗でした。

他にも、Rainbow Point / Yovimpa Point / Black Birch Canyon / Ponderosa Point / Agua Canyon / Inspiration Point / Sunrise Point の景色を堪能し、Mossy Cave へ行きました。

写真を撮るときは、まず標識を探して標識を写真におさめてから景色を撮らないと、どこで撮った写真かわからなくなります。(笑)

モッシー ケーブ トレイル・Mossy Cave Trail

Caveというくらいなので、鍾乳洞っぽい洞窟だと面白そうだなと思いながら、片道15分ほどの簡単なトレイルを歩きました。
綺麗な川も流れていて、小さい子供が喜びそうです。

Cave?これ?という感じで笑ってしまいましたが、つららがびっしりで面白かったです。

Mossy Cave トレイルのつらら

川の上流に向かって5分ほど歩くと、川が凍っていて、小さな滝からのしずくが氷の山になっていました。

白いトトロのようなものが、氷の塊です。

今回、簡単なトレイルでも高低さが激しいとのことで、ビジターセンターでトレッキングポールを購入していました。
そしてトレイル中、トレッキングポールの重要性と素晴らしさを初めて知りました。これは杖というより、景色を見ながら楽に歩くためのサポーターですし、凍った雪の上で滑らないようストッパーにもなりました。

無事に難関トレイルから生還し命綱になってくれたこの2本は、トレイルに行く時の必需品になりました。これからハイキングに行く方は、安いものでいいので是非ポールを買って使ってみてください。あまりの良さに驚き、価値観が変わる事間違いなしです。

記念に買ったハイキングポール


ブライスキャニオンでの素晴らしい景色を堪能した経験と、恐ろしい体験をお伝えしました。
国立公園は自然そのままの美しい場所ですが、観光しやすいよう全てに手を加えているわけではないので、観光客が亡くなることもあります。
どんな短いトレイルでも水分は十分に持って行く、地図で位置を確認をする、トレイルでふざけない、服装や靴など準備万端にすることに、さらに注意をしていきたいと思いました。

[AD] 軽い折り畳みトレッキングポールはアマゾンで購入できます。

5万人がお勧めトレッキングポール


ABOUT ME
NekoAir
10年もの長くて辛い不妊治療、出口の見えない奥深い霧の中から やっと出れた時の喜びが忘れられず、親離れするまで(いや、子離れするまで)思い出作りに忙しい毎日。 親子で楽しめたお出かけ情報は、みんなにシェアしたい気持ちから書いています。
こちらもおおすすめ